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「マンキツ人間」:コンビニ人間への下ネタオマージュ

こんばんは。

RIKKAです。

コンビニ人間への下ネタオマージュ「マンキツ人間」

コンビニ人間

 

漫画喫茶は、音で満ちている。

個室ではなく、外が見えるカウンターを好んで利用する私には、客が入ってくる音と店員の「いらっしゃいませ」という威勢のよいマニュアル化されたかけ声に、本棚からマンガを何冊か取る音。タバコに火を付けるシュっと言う音、ページをめくる音。ドリンクバーで氷が出てくる音、その数秒後に飲み物が行きよい良くコップに流れ込む音。全てが混ざり合い「マンキツの音」となって、私の中耳炎になりかけの鼓膜にずっと触れている。

「そんなに漫画が好きなら、漫喫で働けばいいじゃない。」コンビニ店員の古倉さんに言われるが、それは本末転倒なのだ。

漫画喫茶の店員は、漫画という宝の山を前にして平常心で客に接しなければいけない。胸をときめかせる漫画が目の前に置いてあっても、開くことはできない。いくらその客がクソ面白くない漫画を手に取ったとしても決して「それは読んではいけません、時間の無駄ですから」などと、人様の心を踏みにじるような事も言えない。

 

コンビニ人間の古倉さんであれば、そのことに気付いてもらえるかと思ったが、コンビニ人間と漫喫人間には、人間という種が一緒であるという前に、生息する場所が違うのである。

だから、古倉さんに私はこう畳み掛けた。

 

「気付いたんです。私は人間である以上に漫喫人間なんです。人間としておかしいとしても、たとえ食べれなくても、漫画から逃れられないんです。」

 

そして、さらに続けた・・・「私は漫喫人間であり、マンキツ人間」であると。

その言葉にショックを受けた古倉さんは足早に立ち去った。処女は難しい。

 

 

私は漫喫のドアをくぐると、店内の中で響く音に呼応して、細胞の全てが浮き足立つような気持になることをはっきりと感じていた。

 

 

※フィクションです。マンキツとはググって貰えばわかると思いますが、性的対象になりえないほど「きっつー」な女性のことみたいですよ。教えてくれたTさん、もうこんなアホな書いちゃったよ。

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